価値を生むのは「資産」でなく「人」

2016/05/17 2:18 に Naota ASAO が投稿   [ 2016/05/17 2:21 に更新しました ]
先日参加した勉強会で、組織開発の実務経験豊富な講師が次のようにおっしゃっていた。

「会社の価値を生むのは機械ではない。人だ。」

だから、人を大切にしなくてはならない、経営環境の変化に対応する力をつける必要がある、といった話が続く。
まさにその通りだと思う。


ここで元の話から逸れるのだが、財務面から見ると、これはかなり奇妙なことになる。

ROA 総資産利益率 に代表される資本利益率の指標は、
「会社がその資産を活用して利益を生み出した」
と捉え、その利回りを表す。

ROA = 利益 ÷ 総資産(資産合計)  
※利益には経常利益や純利益などを用いる。

ところが、「人」は「資産」ではない。

「利益」の源泉となる「価値」を生み出しているのが「人」なのに、
ROA の計算分母に「人」は含まれない。

もちろん「人」は、利益を算出するときに、人件費などの形で引き算されるものの、
「活用効率」という観点はない。

したがって、利益(率)の高さを決める本当のキーが「人」であるのに、
ROA の計算式はそれを織り込んでいない、という事態になってしまう。
ROA は、ある意味で、タダ乗りをしているとも言えないだろうか?

※この記事内容は、応用的・発展的な検討の視点です。

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