シャープ 13年3月期決算より
Post date: 2013/05/17 6:31:08
From financial release of SHARP for FY2012
先日(20130514)、シャープの決算が発表されました。2012年3月期の3760億円の最終赤字に続いて、2013年3月期は5453億円の最終赤字(当期純損失)ですから、たいへんな数字です。
これによって、自己資本比率が6.0%に低下しています(13年3月期末)。〔12年3月期末は23.9%〕
自己資本比率は、50%を超えると良い(安全)と言われますが、それはやや堅めの数字で、上場企業の平均で30~40%ぐらいです。
次に、純損失の約5500億円にいたる内訳をみると(以下、百億円単位に四捨五入)
・営業損益 △1500億円
・営業外損益 △ 600億円
・特別損益 △2600億円〔うち事業構造改革費用△1400億、減損損失△500億〕
・法人税等 △ 800億円〔うち繰延税金資産の取り崩し△700億〕
〔以上、合計 △5500億円)
となっています。
特別損益の大部分は上記の通り、事業構造改革費用と減損損失が占めています。
なお、これらのおそらく大部分は、国際会計基準、米国会計基準であれば、営業利益の前に計上することになります。
また、法人税等のほとんどは繰延税金資産の取り崩しによるものです。
「繰延税金資産」については、こちらをご覧ください。
※シャープの最新決算(201303月期)情報URL
決算短信: http://www.sharp.co.jp/corporate/ir/library/financial/pdf/2013/1/1303_4q_tanshin.pdf
プレゼンテーション資料: http://www.sharp.co.jp/corporate/ir/library/financial/pdf/2013/1/1303_4pre.pdf