ニトリHD の ROE
Post date: 2018/04/09 4:26:21
日経新聞の「新入社員のための財務講座(3)ROE」(2018/04/06付)で、ニトリホールディングスのROEの構成要素を3項の掛け算にした式が掲載されています。いわゆる「デュポン・システム」という考え方です。
ROE = 売上高純利益率 × 総資産回転率 × 財務レバレッジ
15.4 % = 11.226 % × 1.102 回 × 1.244 倍
となっています。
まず ROE 15% はかなり高い。
次に、構成要素を見ると、後ろの2項、総資産回転率と財務レバレッジは、とくに高い水準ではない。とくに財務レバレッジは低め。
ちなみに、財務レバレッジは、自己資本比率が 33% のとき3倍になり、50% だと2倍。1.244 倍ということは、自己資本比率が 50%を超えているということ。
それにも関わらず ROE が高いのは、最初の項である売上高純利益率が高いから。
小売業で 10 % を超える売上高当期純利益率というのは、かなり収益性が高い。もっとも、ニトリは製造小売であって、単純な小売でないからこそと言える。